生体医用システム工学専攻
生体医用システム工学専攻(博士前期課程)のディプロマ?ポリシー
(A) 現代医療における診断?治療技術の基盤となる生体医用工学の専門知識と倫理観を身につける。
(B) 現代医療を取り巻く最新の知にアクセスする能力を身につけるとともに、現状の技術的限界と課題を理解し、それらを解決に導くために必要な生体医用工学の最先端の専門知識?技術を身につける。
(C) 複雑化する多種多様な医療分野のニーズを理解し、イノベーションにつなげるための課題を自ら発見し解決する能力を身につける。また、専門性の異なる複数分野の専門家と協働することができる学際的な知識と多面的な思考力を身につける。
(D) 専門性の異なる複数分野の専門家と協働することができるコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、国際的に活躍するために必要な語学力を身につける。
生体医用システム工学専攻(博士前期課程)のカリキュラム?ポリシー
① 教育課程の編成方針
生体医用システム工学専攻(博士前期課程)は、ディプロマ?ポリシーの実現のため、以下の3つの科目群を配置する。
(1) バイオメディカルイノベーション専門科目:生体医用工学に関する最先端の研究開発に必要な高度な専門知識を身につけることを目的とした科目群【観点(A)、(B)】。
(2) バイオメディカルイノベーション戦略科目:医療機器の実用化、薬事承認、事業化において特徴的かつ重要な許認可規制、知的財産、マーケティングなどの最新の基礎知識を身につけることを目的とした科目群【観点(B)、(C)】。
(3) バイオメディカルイノベーション実践科目:バイオメディカルイノベーション専門科目、バイオメディカルイノベーション戦略科目で修得した医療機器開発に関連する知識を活用し、研究室や専門分野の境界を越えた複数の研究者、技術者、専門家等との協働の下で、医療機器イノベーションのための課題を発掘し、その課題解決に向けたプロセスを設計?実行するための実践的な能力の育成を目的とした科目群【観点(C)、(D)】。
② 教育の内容及び教育の実施方法に関する方針
バイオメディカルイノベーション専門科目においては、【観点(A)、(B)】の能力を獲得させるために、現代医療における診断?治療技術の基盤となる生体医用工学の多種多様な学問領域を網羅した科目を開講する。
バイオメディカルイノベーション戦略科目においては、【観点(B)、(C)】の能力を身につけるために、マーケティング、知的財産、許認可規制といった医療機器開発戦略の立案のために習熟すべき基礎知識の獲得を目的とした講義を開講する。
バイオメディカルイノベーション実践科目においては、【観点(C)、(D)】の能力を身につけるために、医工協働特別研究Ⅰ、産学協働特別研究Ⅰ、研究室横断型特別研究Ⅰといった、医療機器イノベーションプロセスを設計?実行するための実践的な能力と協働性の育成を目的とした科目を開講する。これらの実践的な活動と習得した専門知識を通じて自ら課題を設定し、その解決方法を企画?設計?遂行する能力や客観的データに基づき理論的に推論を進め、結論に導く能力を修得するために、各種セミナー科目、特別実験?特別研究科目を編成する。また、高度専門技術者として必要なプレゼンテーション能力の養成を目的とした実践プレゼンテーションやグローバル化に対応した高度な英語力を含む優れたコミュニケーション能力の養成を目的とした実践英語プレゼンテーションを開講する。
③ 学修成果を評価する方法に関する方針
ディプロマ?ポリシーで定める観点を身につけた技術者?研究者を育成するために、成績評価は、講義科目では試験、レポート等で、実験?実習、演習ではレポート、口頭試験等で評価する。授業科目の成績は、S?A?B?C及びDの5種類の評語をもって表し、S?A?B及びCを合格とし、Dを不合格とする。合格した者には所定の単位を付与する。また、学位論文については、審査基準と審査方法を明示し、それに基づき学位論文審査委員会による論文審査および最終試験を厳格に行う。